暮らしのコラムVol04「旬の食材を食べて健康な体作り」
暑い夏がやってきました!暑すぎるくらいですね、、、。
私が毎年、暑くなると食べたくなるもの、、、「ゴーヤ(にがうり)」。
あの苦味がたまらなく美味しい。なぜか夏にだけ無性に食べたくなるんです。
そんな気持ちになることってありませんか?
旬の食材には旬ならではの美味しさや季節を感じさせるだけでなく、その季節に合った、人間に不足しがちな栄養素を補ってくれる働きがあります。
だから、食べたくなるんですね。自らがその栄養素を欲しているんです。
では、実際にどんな栄養素がゴーヤには含まれているのかというと、、、
整腸作用のある食物繊維やむくみ防止、血圧を下げる働きのあるカリウム、貧血防止に効果的な葉酸、体の機能を正常に保つはたらきのあるビタミンなど、様々な栄養素が豊富に含まれています。
その中でも、特に多く含まれているのがビタミンC。
レモンやキウイよりも豊富に含まれており、野菜の中でもトップクラスです。
ビタミンCには体の酸化を抑制する抗酸化作用の働きがあるため、美肌効果やがん予防、免疫力を高めて風邪を引きにくい体を作ってくれる役割があります。
※体が酸化すると、肌荒れや慢性疲労などの老化現象が起こります。
鉄が空気に触れて酸化し、だんだんと錆びてくるのと一緒ですね、、、
ということは、、、
暑さで疲れやすかったり、紫外線を浴びてお肌が傷つく夏にはビタミンCが必要不可欠になってきます。
夏の暑さなどでストレスを感じたり、睡眠不足が起きるとよりビタミンCを体がより消費するので日頃から積極的に摂っておきたい栄養素になってきます。
一般的にビタミンCは加熱すると壊れてしまう性質がありますが、ゴーヤの場合は加熱に強いので、火を通すお料理でもOK!加熱することで苦味を抑えられるので苦味が苦手な方は炒め物などの加熱料理がおすすめです。
ゴーヤ料理と聞くとゴーヤチャンプルーなど色々なお料理がありますが、今回はその中でも、夏バテや疲労回復に効く簡単ゴーヤレシピをご紹介します。
『豚肉とゴーヤのスパイス炒め』
スパイスの香りとゴーヤのほろ苦さが食欲をそそる1品。おつまみにはもちろん、お弁当のおかずにもおすすめです。
~材料~
- ・ゴーヤ 1/2本
- ・豚こまぎれ 140g
※豚バラ・ロースの薄切り肉でもOK - ・にんにく 1かけ
- ・サラダ油 小さじ2
- ・塩 小さじ½
- ・こしょう ひとつまみ
- ・クミン(ホール)小さじ½
- ・ターメリック 小さじ½
- ・ガラムマサラ 小さじ½
※スパイスが無い場合はカレー粉(小さじ1)代用でもOK!
①ゴーヤは縦半分に切ってスプーンでわたを取り除き、3~4mm幅の薄切りにしたら水に5~10分程度さらします。
②フライパンにサラダ油、みじん切りにしたにんにくを入れて軽く熱したら、クミンを加えてさっと炒めます。
※ホールの場合は先に油で炒めるのがポイント!
③豚肉を加えて色が変わる程度まで炒めます。
④水気を切ったゴーヤを加えてさっと炒めたら、ターメリック、ガラムマサラ、塩、こしょう(又はカレー粉)で味付けをして完成。
にんにくの香り成分アリシンと豚肉に含まれるビタミンB1が組み合わさると吸収率がアップし、夏の暑さで疲れた体の疲労回復にも効果的。また、にんにくには殺菌作用があり、免疫力を高めて病気になりにくい体を作ってくれる働きもあるので、ぜひ日頃から食べておきたい食材です。
ゴーヤの苦味が苦手、、、という方は、
ゴーヤの表面のイボイボが大きく、緑色が薄いものを選ぶと苦味が少ないので食べやすいのでおすすめ。反対に表面のイボイボが小さく、緑色の濃いものは苦味が強いので、ゴーヤの苦味がお好きな方はぜひこちらを選んで料理してみてください。
コロナウイルスによってより健康であることの重要性が求められている今、基本的な感染対策はもちろんですが、自分の免疫力を高めることも大切になってきています。
生きることに欠かせない「食」だからこそ、「食」で内側から強い体を作り、健康な体を目指しましょう。
Writer profile
- 料理研究家・栄養士・薬膳コーディネーター 高野愛美
- 料理研究家として料理教室やSNSを通じてレシピ提供をしています。
- Instagram @ma_chan0525