暮らしのプロと住まいるトーク♪ vol.2前編「リビングに一つ置くだけで変わる。グリーンのある暮らしのすすめ」


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家づくりを経験してから、暮らしをどう整えるかが日々の関心ごとになった宅建士アナウンサーの山下です。
シンプルな空間に“何を足すか”で印象は大きく変わりますが、最近特に気になっているのが「観葉植物」。
リビングが物足りなく感じていて、存在感のあるグリーンを置けば雰囲気や心地よさが変わるのではないかと考えています。
でも正直、植物を育てるのは初心者。どんな種類を選べばいいのか、枯らしてしまわないか、迷うことばかり。
私と同じように手を出しづらいと思っている方も多いかもしれませんね。
そこで今回の住まいるトークでは、松江市にある観葉植物のショップ 『LUBOA』のストアディレクター(店長)門脇さんを訪ね、グリーンのある暮らしについてお話を伺いました。
取材の際には、実際に私の自宅リビングの写真を持参し、「どんな観葉植物が合うのか?」について相談しています。
記事の後半では、そのアドバイスをもとに選んだリビングのビフォーアフターの変化も紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

暮らしに色を添える
LUBOAでは、お客様一人ひとりのライフスタイルに適した、
暮らしを彩る観葉植物をご提案し、心地よい空間作りをお手伝いいたします。
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LUBOAのお店紹介


オープンは2024年の3月ですね。実家が林業をしていたのですが、ケガでその道に進むのは難しくなって……。それでも“緑と関わる仕事をしたい”という気持ちが強くて、造園屋で学んだのちに、園芸店に勤務し、そのあと現在の会社に入社してこのお店をオープンさせました。

ご実家の影響があったんですね。ストアディレクターと名乗られているのも印象的です。

名前だけはかっこよく笑。店長として店舗を見ながら、造園設計や外構の仕事もしています。得意なのは雑草があってもきれいに見えるような「自然な雰囲気づくり」です。

LUBOAでは、観葉植物をどのように仕入れているのですか?

鹿児島や沖縄などに直接出向き、一本一本「これだ」と思うものを選んでいます。形も個体ごとに違いますから、その“出会い”を楽しんでもらえると嬉しいです。

お店のコンセプトはなんですか?

LUBOAのコンセプトは“暮らしに色を添える”こと。観葉植物はただ飾るだけじゃなく、暮らしそのものを豊かにしてくれる存在だと思っています。

たしかに、店内はとても落ち着く雰囲気で、観葉植物の力を感じます。


必要ないと思われる方もいるかもしれませんが、やっぱりあるといいよねっていうのが観葉植物だと思うんです。

ただ、雑誌やSNSでよく見るような大きな観葉植物って、購入することを躊躇する方も多いでしょうね。

実際、迷われる方は多いです。なので、LUBOAでは購入前のライフスタイルに合わせた提案はもちろん、購入後もLINEでアフターフォローすることにも力をいれています。

元気が無くなってきたときの対処や剪定のタイミングなど、初心者じゃわからないことも多いので助かります。

育て方のちょっとした質問やお悩みにも適切にアドバイスするので、安心してグリーンを迎え入れてもらえると嬉しいです。
暮らしにグリーンを取り入れる意味


門脇さんにとって「グリーンのある暮らし」とはどんな意味を持ちますか?

観葉植物は、インテリア以上に「時間を感じさせてくれる存在」だと思っています。
植物には固有のリズムがあり、そうした変化に気づくと、自分自身の暮らしも整ってくる。
つまり、ただ置くだけではなく「暮らしと一緒に育てる」存在なんです。

なるほど。家具や雑貨と違い、“生きている”からこそ与えてくれる豊かさがあるんですね。

同じ種類でも樹形やサイズによって、異なる印象を与えてくれるのも面白いポイントです。
たとえば、こちらは観葉植物で人気の『パキラ』ですが、葉がこんなに白いものもあります。


わっ! 私が知ってるパキラと全然違う!

最近、住宅でも「結局シンプルなものがいい」という風潮がありますが、失敗を恐れて個性的なアイテムを避けるのはどうなのかと感じます。やっぱり、好きなものに囲まれる暮らしが一番いいんじゃないかなと。
こういう陶器のようなおしゃれな鉢もあるので、インテリアアイテム感覚でビビッときた観葉植物との暮らしを楽しんでほしいですね。


たしかに、同じ空間でも一つ緑があるだけで印象が変わりますよね。ずばり今回、我が家の顔となる観葉植物を選びたいと思って来たので、ありきたりじゃないものを選びたいと思います。
初心者でも失敗しない観葉植物のはじめ方


では、初心者が観葉植物を買うときに意識したほうがいいポイントって何ですか?

一番は“置き場所”です。リビングのどこに置きたいか、日差しはどのくらい入るのか。それによって選ぶ植物は大きく変わります。置きたい場所に適した植物を選ぶことが、失敗しない第一歩です。

……!! なるほど。買ってからどこに置くか考えるのが普通だと思っていたので、目から鱗です。

葉っぱが薄いものだと窓辺の方が良い、逆に厚い葉だと日当たりが悪くても大丈夫というのが、簡単な判断のポイントになります。。他にも部屋のサイズの問題等もあるので、置きたい場所の写真を見せてもらえると提案しやすいですね。

初心者にありがちな失敗って、どんなことがありますか?

やっぱり水のやりすぎですね。心配でつい毎日あげてしまって根腐れさせてしまう。逆に放置しすぎても枯れてしまいます。

わかります……。私も枯らしてしまうんじゃないかと不安です。

そういう方には、水やりのタイミングがわかりやすい観葉植物を選ぶことをオススメしています。たとえば、朝は葉が開き、夜になると閉じる『エバーフレッシュ』という観葉植物があります。朝起きて葉が開いていなかったら、水が欲しいってサインですね。


わかりやすい。

ちなみに、初めて観葉植物を買う方には大きなものをオススメしています。

えっ!? 難易度が高そうなのに?

小さい鉢だと、水が少ないとすぐ枯れちゃいますが、大きくて太い茎の観葉植物の方が水を貯めるので育てやすいんです。大きい観葉植物を最初に買うと、そこから追加でグリーンを購入するときにも部屋のバランスを取れますしね。

これは新事実ですね。

不安なら、ショップで直接相談してみるのが一番ですよ。育て方や環境に合う種類を提案できますし、わからないときに聞ける場所があると安心してスタートできます。
・植物がほしいタイミングで水をあげること
・置き場所に合う植物を選ぶこと
・迷ったらショップに相談すること
まずはこの3つを押さえることで、初心者でも観葉植物との暮らしを楽しく始められることがわかりました。


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さて、住まいるトークVol.2前編はいかがでしたでしょうか?
観葉植物は空間を彩るインテリアとしての役割もありますが、植物との暮らしや、植物を育てることから生まれる癒やしの時間についても大切にしていきたいですね。
皆さんもお好みの観葉植物を見つけ、それぞれの特徴や成長の違いを楽しんでいただければと思います。
Vol.2後編にもぜひご期待ください★
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