ありがとうございます。さてまず、「コスパ」って何なのか、改めて考えてみましょう。

そう。ではその「効果」って何でしょう。たとえば、お城みたいな大きなおうちを３００万円で建てられたとしても、暑くて寒くて、クーラーの効きが悪くて、すぐに壊れるならば、それは「コスパがいい」とは言えませんよね。家は、そこで暮らす人が幸せになるための“器”。幸せな暮らしを実現するために、長い目で見て必要で適切な費用が「コスパ」だと考えています。
私、コーヒーが好きなので、コーヒーカップで説明しましょう。

紙コップ、ブランドもののマグカップ、そして保温機能がある蓋つきのカップがあります。入れてから30分後でも、冷たくておいしいコーヒーが飲めるのはどれでしょう。

正解！！！

30分後でも氷が溶けずに残っている冷たいコーヒー。それが断熱性能の優れたうちの家です。一番安いのは紙コップ。でも中身はぬるくなっています。ブランドもののカップは、満足感はあるかもしれませんが、“結露”しているし、氷も溶けています。「冷たくておいしいコーヒーを飲む」という目的に照らし合わせると、首をかしげちゃいますよね。

家の適切な性能を考える上で大事なポイントが一つあります。建てる場所です。うちは松江の気候風土を踏まえた家づくりを行っています。北海道や沖縄、東京や大阪と同じように建てる必要はないんです。

……ちょっと極端ですけどね（苦笑）。

さて、今度は家を洋服に例えてみましょう。

寒い時、人はセーターを着ます。これが断熱です。でもセーターだけでは風を通して寒いので、上からウインドブレーカーを重ねますよね。気密です。そして寒くなくなります。でも人間って動いたら少し汗をかき、風をあおぎます。これが換気。この三つのバランスがないといい家にすらなり得ないんです。

住環境と健康の関係性について研究している近畿大学の先生によると、高気密高断熱住宅に引っ越すだけでアレルギー性鼻炎や粘膜炎、高血圧性疾患などさまざまな有病割合が減少するというデータもあるんです。
いい家に住めば、心身が健康になる。そうすれば医療費や薬代が減る一方、活力は上がりますよね。コスパってここまで考えての話なんです。
ちなみにうちが建てた家が、LIXILのＨＰで「家族が健康になった家」として紹介されています。

ふふ、そこが要注意なんです！

坪単価って法的根拠がないんですよ。何をどこまで含んでいるかもメーカーによって違い、坪単価で計算された金額だけでは住めないような家も少なくありません。照明器具やカーテンなどの内装、電気・ガス工事なども含まれないことがほとんどですし。

数字のマジックにだまされないでください。ローンは家の値段に左右されます。ですが、もう一つ大事な光熱費も考慮しましょう。断熱性や気密性が劣っていれば光熱費がかかり、全体の出費はかさむでしょう。もっと長い目で見れば、うちは寿命１００年超の家を作っているので、次世代は家づくりにお金をかけなくていいし、メンテナンス保証も手厚くつけています。

そう！暮らしを守るのは、家の性能＋資金計画です。そこでお客様にはお金についてもしっかりお伝えしています。名付けて「目からウロコの家計術」です。