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山陰でおしゃれな家を建てるには?暗さ・湿気・雪に負けない設計

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ハウマガ編集部

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山陰の冬は手強い。おしゃれな家を建てるなら、「気候に合った設計」なしには成立しません。

SNSで見かける、光あふれる白いリビングや大開口の窓を、「素敵だな」と思いつつも、「山陰の冬空じゃ暗くなるだけでは?」と感じている方も多いはず。

ただ、山陰の気候は「おしゃれな家」を諦める理由にはなりません。

大切なのは、全国で見かける家をそのまま真似することではなく、暗さや湿気、雨雪に合わせて設計を工夫することです。

そうすれば、山陰でも見た目と暮らしやすさを両立した家を建てられます。

山陰の家づくりを20年以上取材してきた「TSKさんいん中央テレビ」住宅部門が、山陰で建てるおしゃれな家を本音で解説します。

おしゃれな家に共通する3つのルール

雑誌やSNSで見かける素敵な空間。実はセンスではなく、明確な「ルール」があります。まずはその基本を押さえておきましょう。

統一感のある素材とデザイン

おしゃれに見える部屋には、「6:3:1の法則」と呼ばれる色の比率があります。

配色の役割 割合 主に使う場所 役割
メインカラー 60% 壁・天井・床 空間全体の印象を決めるベースカラー
サブカラー 30% ソファ・カーテン・ラグ ベースになじませながら、空間にメリハリをつくる
アクセントカラー 10% 照明・クッション・小物 個性や引き締め役になる差し色

この比率を守るだけで、家具や素材がバラバラでも、まとまりとメリハリのあるデザインになります。

開放感を演出する間取り

開放感のある空間には、視線が「抜ける」場所があります。プロが使う主な手法を5つご紹介します。

●LDKをひとつながりにして、横方向の抜けをつくる
●吹き抜けを設けて、縦方向の広がりをつくる
●大きな窓や室内窓で、外や隣室まで視線を通す
●スケルトン階段を採用して、階段まわりの圧迫感を減らす
●ハイドアを取り入れて、垂直方向の広がりを強調する

視線が気持ちよく抜ける場所をつくることで、限られた広さの中でも、のびやかで心地よい空間をつくれます。

生活感を隠す収納設計

どれだけ素敵な家具やインテリアをそろえても、日用品やストック類が目に入ると、空間は一気に生活感が出てしまいます。おしゃれな家ほどすっきり見えるのは、収納量の多さではなく、見せない設計ができているからです。

ポイントは、「しまう場所」ではなく「使う場所のそばにしまう」こと。動線に合った収納を計画すると、出しっぱなしが減り、自然と空間が整って見えます。

●玄関にクロークを設けて、コートや荷物を玄関まわりで完結させる
●キッチン背面にパントリーを設けて、家電や食品ストックを隠す
●洗面所に収納をまとめて、タオルや洗剤類を使う場所の近くに置く

収納は生活感を隠すためだけでなく、暮らしやすさと美しさを両立させるための仕組みです。

山陰のおしゃれな家づくりの「落とし穴」

山陰では、見た目だけ整えても、おしゃれな家は完成しません。家づくりで後悔しないために、まずは見落としやすい3つのポイントを確認しておきましょう。

標準仕様をそのまま山陰に当てはめてしまう

大手ハウスメーカーの標準仕様は、全国の平均的な気候を前提に考えられていることが一般的です。

そのため、山陰特有の冬の日照不足や高い湿度、積雪まで十分に踏まえているとは限りません。

山陰では、地域によって雪や寒さの影響も大きく、標準仕様のまま建てると、冬の寒さや結露、室内干しのしにくさといった悩みにつながることがあります。

大切なのは、「標準だから安心」と考えないことです。

断熱・換気・窓の性能など、仕様の中身をしっかり確認したうえで、山陰の気候に合うよう工務店や設計士に相談することが欠かせません。

施工事例の建設地を確認せずに参考にしてしまう

SNSや住宅サイトに掲載されている施工事例は、どこで建てられたものかが明記されていないことがほとんどです。

憧れた事例が、実は日照条件に恵まれた関東や九州のものだったということは珍しくありません。

光あふれる白いリビングや大開口の窓は、年間日照時間が長い地域だからこそ心地よく成立している場合もあるのです。

同じデザインをそのまま山陰に当てはめると、冬場は思ったより暗く、寒さを感じやすい空間になる可能性があります。

事例を参考にするときは、写真の美しさだけで判断せず、「どこに建っている家なのか」「山陰に近い気候条件か」まで確認することが大切です。

外観の美しさだけで3年後の汚れまで想定しない

真っ白な外壁や、直線的ですっきりした軒の少ないデザイン。どちらも人気のデザインですが、山陰のように雨が多く、湿気の影響を受けやすい地域では後悔につながることがあります。

たとえば白い外壁は、雨だれや土ぼこりによる汚れが目立ちやすく、軒の出が少ない設計は外壁に雨が当たりやすいため、汚れや劣化が進みやすくなります。

完成直後の美しさだけを見るのではなく、3年後、5年後にもきれいに見えるかという視点で、外壁材や色、軒の出まで考えることが、山陰の家づくりでは重要です。

山陰でおしゃれさを崩さないための設計のコツ

ここでは、山陰の暗さや湿気、雨雪と上手につき合いながら、美しさと暮らしやすさを両立するための具体的なコツをご紹介します。

暗い冬でも明るく暮らせる採光設計

山陰の冬は曇天が続き、年間日照時間は全国平均を大きく下回ります。そのため、採光は「窓の大きさ」だけでなく「光の入れ方」で考えることが大切です。

壁の高い位置に設けるハイサイドライトや、天井から光を取り込むトップライト(天窓)を取り入れると、曇りの日でも室内の奥まで光が届きやすくなります。

さらに、白や明るいグレージュの壁、光を受けやすい床材などを選べば、取り込んだ光が室内で広がり、実際の明るさ以上に軽やかな印象をつくれます。

参考:中国地方の天候

湿気に負けない素材選び

山陰の湿気対策に有効なのが、漆喰や珪藻土などの自然素材です。湿度が高いときは湿気を吸収し、乾燥時には放出する調湿機能を持ち、室内環境を快適にしてくれます。

空気がべたつきにくくなるだけでなく、表情のある質感が空間に奥行きを与えてくれるのも魅力です。

床材も、見た目だけで選ばず、湿気との相性まで考えることが大切です。

たとえばオークなどの木材は、あたたかみのある表情と使いやすさを両立しやすく、浸透性オイル仕上げを選べば、木そのものの風合いを活かしながら経年変化も楽しめます。

室内干し前提のランドリールーム

山陰では雨や雪の日が多いため、室内干しは「必須の設備」です。設計の段階から、洗う・干す・たたむ・しまうまでを無理なくつなぐ家事動線として計画しておきましょう。

おしゃれに見せるコツは「LDKから見えない配置にする」「アイアンバーやステンレスのハンガーパイプを採用する」の2点です。

換気扇・除湿乾燥機・サーキュレーターを組み合わせると、洗濯物が早く乾き、湿気のこもりも防げます。

山陰のおしゃれな家づくりに関するよくある質問

湿気の多い山陰で、白い外装や内装をきれいに保つにはどうすればいいですか?

外装には防汚・防水性能の高いフッ素系塗料や、汚れが雨で流れ落ちるセルフクリーニング機能付きの外壁材を選ぶことをおすすめします。

内装の白い壁には、調湿機能を持つ漆喰や珪藻土が有効です。汚れを防ぎながら、湿気もコントロールしてくれます。

山陰でモダンなインテリアにするなら、どんな色や素材が合いますか?

白やグレーをベースにしながら、木の質感を少し加える配色がなじみやすいでしょう。無機質になりすぎず、冬の曇天の日でも空間が暗くなりにくく、温かみも保てます。

素材はコンクリート調のタイルや漆喰壁など、モダンでありながら調湿機能を持つものを選ぶとデザインと快適性を両立しやすくなります。

まとめ

山陰でおしゃれな家を叶えるには、全国の施工事例をそのまま真似するのではなく、暗さ・湿気・雪といった気候条件に合わせて設計を工夫することが欠かせません。

視線の抜けをつくること、色数を絞ること、素材の質感をそろえること。

そうしたおしゃれな家の基本に加えて、採光、素材選び、ランドリールーム、外観の汚れ対策まで含めて考えることで、美しさと暮らしやすさは両立できます。

山陰の気候は、制約ではなく前提です。その土地に合った設計を選ぶことが、長く心地よく、美しさも続く家づくりにつながります。

「理想のイメージはあるけれど、山陰の気候で本当に実現できるのか不安」という方は、ぜひ地元の住宅メーカーにご相談ください。

TSKさんいん中央テレビ住宅部門では、地域の気候に合った家づくりに対応する住宅メーカーをご紹介しています。

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