よく聞かれるニッチとは?おしゃれさを引き出す活用アイデアをご紹介
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ハウマガ編集部

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おしゃれな家づくりを考え始めたときに意外と差がつくのが「ニッチ」の使い方。
特に、雨の日が多く冬の寒さも厳しい島根・鳥取では、家の中で過ごす時間も少しずつ長くなる傾向です。
階段まわりに小さな飾り棚や収納をつくるだけでお家で過ごす暮らしの楽しみが広がっていきます。
家族写真を飾ったり、子どもの作品や季節の雑貨を並べたりするだけで、毎日通る階段がほっと一息できるコーナーに変わります。
小さな工夫たったひとつでも家全体の雰囲気はぐっと良くなるもの。
この記事では、初心者でも真似しやすい階段ニッチの実例やアイデア事例を紹介していきます。
気になるレイアウトは、ぜひ保存して家づくりの打ち合わせにも役立ててくださいね。
住宅ニッチの基本と魅力
階段や玄関などの壁に作る小さなくぼみのことを「ニッチ」と呼びます。
好きなものを飾ったり、収納したりできる便利なスペースです。
この記事では、そんなニッチの魅力やアイデア事例を詳しく紹介していきます。
住宅を彩るニッチとは?

ニッチとは、壁の厚みを利用して設けられる「くぼみ」のことです。
壁から出っ張ることなく収納やディスプレイスペースを確保できるため、空間を有効活用し、すっきりとした印象を与えます。
例えば、リビングの壁に設けてお気に入りの雑貨や家族の写真を飾る飾り棚にしたり、キッチンの壁にスパイスラックとして活用したりと、用途は多岐にわたります。
また、インターホンや給湯器のリモコン、照明のスイッチなどを一か所に集約する「スイッチニッチ」も人気です。
空間のアクセントとなり、暮らしを便利にするニッチは、計画的に取り入れることで住まいの価値を高める要素となります。
ニッチのコスト相場感

ニッチの設置にかかる費用は、一般的に1か所あたり3万円〜5万円ほどが目安と言われています。
ただ、この金額はあくまで参考で、ニッチの大きさや形、どんな素材で仕上げるかによって変わってきます。
たとえば、背面にアクセントクロスを貼ったり、タイルや木材など少しこだわりのある素材を使ったりすると、その分だけ追加費用がかかります。
また、ダウンライトなどの間接照明を入れたり、コンセントをつけたりする場合は、電気工事費が別途必要になることもあります。
どんな雰囲気にしたいか、どんな使い方をしたいかによって費用は大きく変わります。
そのため、設計のタイミングでハウスメーカーや工務店に見積もりをお願いし、予算と照らし合わせながら考えていくことをおすすめします。
自分たちの暮らしにぴったりのニッチを想像しながら、無理のない範囲で決めていけると安心ですね。
ニッチの活用方法は?
ニッチは設置する場所や目的によって、その役割が大きく変わります。
単なる飾り棚としてだけでなく、日々の生活を便利にする収納スペースとしても活躍します。
玄関では鍵置き場に、キッチンでは調味料ラックに、書斎では本棚にと、アイデア次第で活用の幅は無限に広がります。
ここでは、家のさまざまな場所におけるニッチの具体的な活用方法を6つのパターンに分けて紹介し、それぞれの魅力とポイントを解説していきます。
ニッチの活用方法①:飾り棚

玄関や廊下、階段、リビング、寝室などにニッチをつくると、好きな雑貨や季節の飾りを気軽に楽しめます。
小さなくぼみがひとつあるだけで、お家全体がふわっと華やかになります。
実際に、あるご家庭からは
「子どもが学校から持ち帰ってきた作品を飾る場所として使っています」
という温かい声も届きました。
飾る場所が決まっていると、小物の「置き場問題」が解決しやすくなるかもしれません。
季節のしつらえを手軽に楽しむきっかけにもなり、日々の暮らしに少し余裕が生まれます。
お気に入りの雑貨やアートを並べて、アートギャラリーのように使うのも素敵です。
家族の思い出をそっと飾るコーナーとしても、ニッチはぴったりの存在です。
ニッチの活用方法②:玄関スペース
玄関は家の顔ともいえる場所です。
ここにニッチを設けると、使い勝手と見た目の両方がぐっと良くなります。
鍵や印鑑、宅配便の受け取りに使うペンなどを置く“定位置”ができると、外出前に探し物をすることが減ります。
帰宅後もスムーズで、毎日の小さなストレスがなくなります。
また、アロマディフューザーや小さな花瓶を飾れば、自然と気持ちが和らぐウェルカムスペースに早変わり。
季節のオブジェを飾るだけでも、来客を心地よく迎える空間づくりができます。
玄関ドアの正面や、シューズボックス横の壁など「目に入りやすい位置」に計画すると、実用性とデザイン性のどちらも満たせる使い勝手のよいニッチになります。
ニッチの活用方法③:お家ライブラリー

ニッチを書棚として使うと、本やお気に入りのコレクションをすっきり飾れます。
奥行きが浅いニッチなら、表紙を見せるディスプレイも楽しめます。
本が自然と目に入る場所があると、家族間の会話が増えるきっかけにもなります。
「この本好きだったんだ」「読んでみようかな」と、
本を通じたコミュニケーションが広がるのは、ライブラリーニッチならではの魅力です。
読書コーナーも合わせて計画すれば、まるで第二のリビングのような落ち着ける空間に。
家で過ごす時間がさらに豊かになります。
ニッチの活用方法④:キッチンの壁
キッチンの壁にニッチをつくると、動線をじゃましない収納スペースが生まれます。
調味料や調理器具がすっきり片付き、作業中でも手が届きやすい場所に置けるのが嬉しいポイントです。
ワークトップにラックを置くと作業スペースが狭くなりますが、ニッチならスペースを奪いません。
そのため、キッチンが整い、家事の効率も自然とアップします。
また、キッチンカウンターのダイニング側にニッチを設けると、雑貨を飾ったり、ティッシュやリモコン、カトラリーを置いたりと便利に使えます。
家族みんなが手に取りやすい場所になり、日々の「ちょっと置きたい」「すぐ使いたい」がスムーズになるでしょう。
生活動線が整うことで、見た目も使い勝手もぐっと心地よくなります。
ニッチの活用方法⑤:トイレや洗面台ニッチ

トイレのニッチには、トイレットペーパーを置くのが定番です。
掃除用品やサニタリー用品を置きたい場合は、扉付きにすることで見た目をすっきり保てます。
子育て中のご家庭なら、お子さんの手が届く位置にニッチをつくるのもおすすめです。
使いやすい高さにブラシなどを置けるため、「自分でできた」という体験につながります。
洗面スペースも、化粧品や歯ブラシなど細かなものが多く、散らかりやすい場所です。
ここにニッチをつくると、収納がひと目でわかり、朝の準備が慌てずスムーズになります。
ニッチの活用方法⑥:スイッチニッチ

照明スイッチやインターホン、給湯リモコンをひとつのニッチにまとめると、壁がすっきり見え、生活動線も整いやすくなります。
点在していると押し間違えることがありますが、一箇所に集約すれば迷いません。
スイッチ類をそのまま壁に取り付けると出っ張りが気になりますが、ニッチに収めることでフラットな印象になります。
単調に見えがちな壁も、凹みがアクセントとなり、おしゃれな雰囲気に仕上がります。
さらに、旅行先で買った雑貨や小さなフォトフレームを飾れば、家らしさと温かみがぐっと増します。
「見せる」と「隠す」を両立できるのが、スイッチニッチの大きなメリットです。
ニッチを設置する際の注意点

階段ニッチは、壁面の小さなスペースを活用して飾りや収納を楽しむ方法です。
家族写真や雑貨で個性を添えられる一方、掃除や配置には注意が必要です。
ここからは、暮らしに取り入れやすい階段ニッチの実例を分かりやすく紹介します。
《ポイント①》設置できる場所をチェック
「階段ニッチに憧れるけど、どこにつければいいの?」という方も多いはずです。
まずは、どの位置なら美しく見え、毎日の暮らしになじむかを確認してみましょう。
木階段のニッチは、初めての家づくりでも取り入れやすい人気のデザインです。
木の温かみがプラスされることで、家全体がやさしい雰囲気になります。
例えば、
・踏み板:木材
・壁・手すり:白で統一
ポイントを少し抑えるだけで、モダンさと温かみのどちらも叶う階段がつくれます。
さらに、木材の色味や種類を変えると、北欧風・ナチュラル・シンプルモダンなど、好みに合わせて雰囲気を調整できます。
「どんな階段にしたいか」から考えるとニッチの位置も決まりやすくなるのがポイントです!
《ポイント②》設置箇所を絞る
「おしゃれにしたいから、たくさんニッチを作ったほうが良い?」
このように思いがちですが、実は“つくりすぎ” は逆効果です。
ニッチは「見せ場」として少数に絞ることで、空間にメリハリが生まれます。
つくりすぎてしまうと……
壁の統一感が失われる
お部屋全体が落ち着かない印象になる
必要のない場所が増えて使いにくくなる
といった失敗が起きやすくなります。
それでは、失敗しないためにはどうすれば、、
①「どこに視線が集まる場所か」
②「何を飾りたいのか」
③「本当に必要な場所なのか」
上記の①〜③までを事前に決めておくことがポイントです!
“ここだけは見せたい” という場所に絞ると、洗練された空間に仕上がりますよ。
《ポイント③》収納スペースの導線上をチェック

収納目的のニッチは、設置場所の良し悪しで使いやすさが大きく変わります。
初めての家づくりでは、収納計画が後回しになりがちですが、「その場所で何を使うか」から逆算すると失敗がありません。
例えば、
玄関:鍵・印鑑・ハンコ・荷受けのペン
キッチン:調味料、取り出しやすいスパイス
洗面所:歯ブラシやコップ
このように「使う場所の近く」に収納できると、毎日の家事や支度がとても楽になります。
暮らしをイメージしてみましょう。
・帰宅してすぐ鍵を置ける
・料理しながら片手でスパイスに手が届く
・朝の支度がスムーズになる
動線に合わせてニッチを配置するだけで、家事のしやすさが驚くほど変わります。
最後に

ニッチは、初めてのお家づくりでも取り入れやすく、空間をおしゃれに見せてくれる心強いアイテムです。
特に島根・鳥取のように寒さや雨風が多く、家の中で過ごす時間が長くなる地域では、暮らしを快適にする工夫として役立ちます。
しかし、設置場所や数を慎重に考えないと、使いづらさや見た目のごちゃつきにつながることもあります。
階段・玄関・キッチンなど、使う場所に合わせて計画すれば、見た目と実用性の両方が向上します。
毎日の動線や飾りたいものをイメージしながら計画することで、長く心地よく暮らせる住まいに近づいていくでしょう。
山陰の暮らしに合った「あなたらしいニッチづかい」を、ぜひ楽しんでください。
Today’s Person
山陰の家づくりを全力応援する住まいるマガジンのスタッフ記事です!
次回もお楽しみに!
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