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螺旋階段のメリット・デメリットや価格、サイズ感をくわしく解説!

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ハウマガ編集部


\ Information /螺旋階段のメリット・デメリットや価格、サイズ感をくわしく解説!

螺旋階段は、住宅や店舗など多くの場所で見かけるおしゃれな階段の一種です。

限られたスペースを有効活用する設計として人気がありますが、設置にあたり考慮すべきポイントが多いです。

本記事では、螺旋階段のメリット、デメリット、その価格や適切なサイズ感について詳しく解説します。

これにより、新築や改築を計画中の方や、インテリアにこだわりたい方が、螺旋階段の導入を検討する際の参考にしていただけます。

螺旋階段とは

らせん階段とは、中央の柱を軸として階段が螺旋状に螺旋形を描きながら上下する独特の構造を持つ階段です。

この特徴により、一般的な階段と比べてコンパクトなスペースにも設置が可能です。螺旋階段の魅力は、その視覚的な美しさと省スペース化の両立にあります。

さらに、独特のデザインがインテリアに際立ったアクセントを加え、モダンやクラシックなど様々なスタイルに融合します。

安全性や使用感を考慮しつつ、設置する位置や用途に応じて最適な設計を選ぶことが重要です。

螺旋階段の気になるメリット

螺旋階段は、省スペースでありながら視覚的にも美しいデザインで、多くの住宅や商業施設に採用されています。

螺旋階段のメリットとして、まずそのおしゃれな外観が挙げられます。曲線美と立体感が融合することで、内部空間が一段と魅力的に感じられるのです。

また、機能性においても優れており、特に狭いスペースでも設置可能な点が大きな魅力です。

次から具体的なメリットを詳しく解説します。

メリット①:空間を広く感じられる

螺旋階段は、空間を最大限に活用できる点が大きなメリットです。

特に、中央に吹き抜けを設けることで視覚的にも空間が広く感じられます。

これにより、光が自然に部屋全体に行き渡り、明るく開放感のある環境を作り出します。

また、天井の高さを強調することで、室内がより広々と感じられる工夫が施されています。

メリット②:コンパクトな家にもフィットする

都心などで戸建てを構える場合、土地が狭くてどうしても狭小住宅になってしまうことがあります。

そんな狭小住宅においても、限られた床面積でも有効に活用でき、大変有効です。

壁で階段を囲むことや踊り場の設置などが必要ないため、過度なスペースを取らずに設置可能です。

たとえば、狭い廊下や小さなリビングでも、無駄なく空間を利用することで生活の動線を確保しやすくなります。

これにより、他の家具や設備を設置する余裕も生まれるため、狭小住宅にも理想的な選択と言えます。

メリット③:おしゃれなデザインでインテリアにもなる

螺旋階段はデザイン性が高く、その存在自体で空間をおしゃれに導くことができます。

人がよくリビングの壁や空間に絵画を飾るのは、日常の空間にアートを取り入れることで無意識のうちに心が豊かになり、癒やし効果を得られるからといわれています。

それと同様に、螺旋階段も一つのアートと言われており、直線の多い住宅のレイアウトに曲線が加わることで、室内のアクセントとなり、洗練された不思議な空間を創り上げることができるでしょう。

また、木材や金属、ガラスなどさまざまな素材を組み合わせることで、独自のスタイルを持つ階段を設計できます。

特に、現代的なインテリアや古典的なデザインにマッチするため、家全体の雰囲気を一層引き立たせます。

美しい曲線が空間に優雅さをプラスし、訪れる人々の目を楽しませることでしょう。

螺旋階段の気になるデメリットについて

螺旋階段は多くのメリットを持つ反面、いくつかのデメリットも存在します。

特に実用面での注意点が多いため、設置を検討する際には事前に十分な検討が必要です。

ここでは、大きな荷物の運搬、転倒や転落のリスク、そしてスペースの問題について具体的に解説します。

これらのデメリットを把握しておくことで、より安全で快適な住環境を実現できます。

デメリット②:大きな荷物の運搬が難しい

螺旋階段の構造上、荷物の搬入が一筋縄ではいかない点がデメリットの一つです。

階段が曲線を描いているため、大型家具や家電などの大きな荷物を運ぶ際には特に難航します。

木造建ての住宅では、狭い通路を通らざるを得ない場合も多く、角度や曲がり角での取り回しが難しいです。

そのため、引っ越しや大規模な模様替えを行う際には、これらの運搬方法を事前に考慮しておく必要があります。

デメリット②:転倒や転落のリスクがある

螺旋階段はその特有のデザインゆえに、特に子供や高齢者にとって転倒や転落のリスクが高まります。

階段が急勾配である場合や、踏み板が狭いケースでは、このリスクがさらに増します。

したがって、安全対策として手すりの設置や滑り止めの使用が推奨されます。

また、子供が遊び場として使ってしまう危険性があるため、家庭内での注意喚起や見守りも必要です。

デメリット③:スペースを取るケースがある

螺旋階段は省スペース設計が特長ですが、適切なスペース確保ができない場合もあります。

また、一般の階段では階段下を収納場所にする場合、空間を有効に利用するケースもありますが、螺旋階段では階段下のスペースを収納などに利用することが出来ません。

特に、設置場所や階段の直径次第では、かえってスペースを取ってしまうこともあります。

反対に、適切な設置場所を選ぶことができれば、効率的にスペースを活用できます。

設計段階で、螺旋階段が占有するスペースとその利便性を十分に検討することが重要です。

知っておくべき螺旋階段のサイズとは

螺旋階段を設置する際には、適切なサイズと寸法を選ぶことが重要です。

これは、使用するスペースや目的に応じて最適な機能性と美観を提供するためです。

特に、住宅や小規模な商業スペースでは、標準的な寸法を基準にすることで、安全性と使い勝手のバランスを取ることが可能です。

以下では、一般的な螺旋階段の標準的な寸法について説明します。

螺旋階段の標準的な寸法

螺旋階段の標準的な寸法は、一般住宅の場合には、蹴上23cm以下、踏面15cm以上、階段の幅75cm以上とされています。

直径約120cmから150cmが一般的です。

このサイズは、標準的な歩行幅を確保しつつ、コンパクトに設置可能です。

段数については、通常10段から12段が多く、これにより1フロアを安全に上り下りできます。

螺旋階段の高さは、一般的な住宅であれば2.5mから3mが標準ですが、天井高や設置場所に応じて調整が可能です。

螺旋階段にかかるコストはどれくらい?

螺旋階段を導入する際、価格や費用についての情報は非常に重要です。

選択する材料やデザイン、施工の難易度によって値段は大きく変動します。

ここでは、螺旋階段の一般的な価格相場と、その費用に影響を与える主要な要因について詳しく解説します。

新築の注文住宅やリフォームを考えている方にとって、ここでの情報を参考に予算内に収めながら希望を叶えるための螺旋階段を計画してください。

知っておきたい螺旋階段の価格相場

螺旋階段の価格は、材料やデザイン、施工場所によって大きく異なります。

一般的な材料としては、木製、金属製、ガラスなどがあり、それぞれの価格相場は以下の通りです。

木製の螺旋階段の場合、シンプルなデザインであれば20万円から40万円が相場です。

金属製のものは耐久性が高いため、25万円から50万円程度となります。

ガラスを使用したデザイン性の高いものは、高級志向となり、50万円以上のケースもあります。

価格に影響を与える要因

価格に影響を与える要因としては、高級木材やステンレス、厚みのある強化ガラスなど、素材にこだわるほど費用が高くなります。

次に、デザインの複雑さや特注デザインの必要性も価格に影響します。

直径や高さ、段数の調整に加え、手すりや踏板のデザインなど細部にまでこだわる場合、追加の費用がかかります。

また、施工の難易度や設置場所の条件(狭小スペースや既存の建物構造との兼ね合い)も重要な要因です。

これらを踏まえた上で、自分の希望と予算に合った螺旋階段を選び、事前に見積もりを取得することが大切です。

価格だけでなく、長期的な視点でのメンテナンス費用も考慮に入れて計画を立てるとよいでしょう。

予算内に収めるコツ

憧れのおしゃれな螺旋階段をつくりたい場合、間取りを把握し希望条件に合う螺旋階段を設置できるかどうかを確認しておくことが大切です。

予算が限られているご家庭もあるかと思いますので、具体的に予算内に収めるコツを事前に確認しておくことも重要だと思います。

具体的に予算内に収めるコツは、螺旋階段をDIYで作ってしまうことです。

設置自体は比較的難しくないため、キットで販売されているものもあります。

螺旋階段のキットでは、スチール製のものが一番安くなり、40万円ほどから販売されています。

一般的には75万円から150万円ほどの価格で提供しているメーカーが多いため、比較しても低コストで設置することも可能です。

建築家がアドバイス!螺旋階段が向いている家とは

螺旋階段を取り入れることを検討している方にとって、どのような家が適しているのかは非常に気になるポイントですね。

特に、スペース効率やデザイン性を考慮した上で、螺旋階段が最適な選択肢かどうかを判断する必要があります。

以下では、建築家の立場から、螺旋階段が特に向いている家の特徴について説明します。

限られたスペースに建てる家

まず、螺旋階段が向いている家として挙げられるのは、限られたスペースを有効活用したい場合です。

たとえば、狭小住宅や都市部の比較的小さな住宅で、コンパクトな動線を確保しつつも、おしゃれで機能的な空間を実現したい場合に最適です。

螺旋階段は、直線階段と比べて設置面積が小さく、デッドスペースを最小限に抑えることができます。

吹き抜けのある家

次に、リビングなどの共有スペースに設置することで、視覚的なアクセントを加えることができます。

特に、吹き抜けのあるリビングに螺旋階段を配置することで、上階と下階のつながりを感じさせるデザインが生まれ、開放感が増します。

また、螺旋階段自体がアートピースのような存在感を放つため、シンプルなインテリアでも空間全体が引き立つ効果があります。

デザインにこだわっている家

さらに、デザインにこだわりたい方にも螺旋階段は適しています。

木材や金属、ガラスなどさまざまな素材を組み合わせることで、モダンからクラシックまで多彩なデザインが可能です。

これにより、個々の家のスタイルやテーマに合わせたカスタマイズが容易です。

総じて、螺旋階段が向いている家は、スペースの有効活用を求める限られたスペースの住宅や、デザイン性を重視するインテリア愛好家に特におすすめです。

ただし、安全性や使い勝手にも配慮が必要なため、プロの建築家と相談しながら計画を進めることをお勧めします。

よくある後悔と対策

螺旋階段を設置する際には、その魅力に惹かれて採用することが多いですが、注意点を見落とした結果、後悔することも少なくありません。

後悔しがちな点とその対策を事前に知っておくことで、より満足度の高い設置が可能になります。

ここでは、よくある後悔のポイントと、その対策について詳しく解説します。

螺旋階段の後悔ポイント1

まず、一つ目の後悔ポイントは、「思った以上に狭く感じる」といったものです。

螺旋階段はそのデザイン上、幅が狭くなりがちで、大人が通るには十分でも、大型の荷物を運ぶ際には困難が生じます。

対策として、設置前に実際の寸法を確認し、シミュレーションを行うことが重要です。

また、必要に応じて、幅の広いタイプや、設置場所の調整も検討しましょう。

螺旋階段の後悔ポイント2

次に、「転倒や転落のリスクが高い」といった後悔も耳にします。

特に子供や高齢者がいる家庭では安全対策が必須です。

手すりを設置し、踏板に滑り止めを施すなど、安全性を高める工夫が必要です。

また、螺旋階段の段数や高さの設計を工夫することで、負担を軽減することも可能です。

三つ目の後悔ポイントに「デザイン性にこだわり過ぎて実用性に欠ける」といったものもあります。

インテリアとしての美しさも重要ですが、実用性を無視してしまうと使い勝手が悪くなります。

デザインと機能性のバランスを取るために、プロの建築家やインテリアデザイナーと相談し、自分たちのライフスタイルに合った設計を心がけましょう。

螺旋階段の後悔ポイント3

最後に、設置費用が予算を超過してしまうことも後悔の一因です。螺旋階段は他の階段と比べて施工が難しいため、費用が高くなりがちです。

予算内で収めるためにも、事前の見積もりと費用の管理が重要です。

また、必要に応じて素材やデザインを見直し、コストパフォーマンスの高い選択をすることが大切です。

これらのポイントをしっかりと押さえ、計画的に設置を進めることで、螺旋階段の魅力を最大限に活かすことができるでしょう。

屋外に設置する場合のポイント

螺旋階段を屋外に設置する場合、耐久性や安全性、メンテナンス性などを特に考慮する必要があります。

屋内とは異なり、屋外ならではの環境要因に対応するため、材質や設計、設置費用などにも影響が出てきます。

ここでは、屋外に螺旋階段を設置する際の重要なポイントについて詳しく解説します。

屋外の螺旋階段をつくる時のコツ①

まず、屋外に設置する場合は、使用する材質が耐候性に優れていることが重要です。

特に、金属製の螺旋階段は耐久性が高く、腐食に強いステンレスやアルミニウムを選ぶことで長持ちします。

木製の場合は、耐水性や防腐処理を施すことが必要です。

また、ガラスを使用する場合は、強化ガラスを選ぶことで安全性を確保します。

屋外の螺旋階段をつくる時のコツ②

次に、設置費用も重要な考慮事項です。

屋外に螺旋階段を設置する場合、基礎工事や防水工事が必要になることがあり、屋内に比べて設置費用が高くなることがあります。

そのため、事前に細かい見積もりを取得し、予算内で収まるように計画を立てることが重要です。

また、長期的なメンテナンス費用も考慮に入れることをおすすめします。

寸法に関しても、建築基準法の規定に従って設置する必要があり、庭やベランダ、バルコニーなど、それぞれのスペースに適した寸法を選ぶことが重要です。

幅や高さの制限を考慮し、適切なサイズの螺旋階段を選定することで、安全性と使い勝手を両立できます。

屋外の螺旋階段をつくる時のコツ③

最後に、安全性についても注意が必要です。

屋外階段は風雨にさらされるため、滑りやすくなるリスクがあります。

特に冬季には凍結の恐れがあるため、階段の踏み板に滑り止めの加工や手すりの設置は欠かせません。

これにより、屋外でも安心して利用できる階段となります。

これらのポイントを十分に考慮した上で、屋外に螺旋階段を設置することで、機能性と美観を兼ね備えた安全なスペースを実現できます。

まとめ

古くからヨーロッパで人々に芸術性の高い階段として愛されてきた螺旋階段は、住宅をよりおしゃれに設計したいというニーズにより、現代では一般住宅に取り入れられるようになりました。

螺旋階段は材質や塗装の種類などにより値段は上下しますが、その美しいデザイン性とインテリア性の高さが何よりの魅力です。

一戸建て住宅を新築される際には、メリット・デメリットの両側面を念頭におきながら、一歩先を行くハイセンスな住宅を目指して、螺旋階段を取り入れることを検討されてみてはいかがでしょうか。

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山陰の家づくりを全力応援する住まいるマガジンのスタッフ記事です!
次回もお楽しみに!

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