暮らしのコラムVol09
「ヒトとモノの距離感を考え、ステイホームを豊かに」
整理収納アドバイザーとして日々沢山の人とモノと向き合っています。
皆さんによく聞かれるのは、「江原さんのお家ってキレイなんですよね?どんなおうちなんですか??」と言う質問です。
普段は偉そうに!?皆さんにアドバイスしているだけに気になりますよね。笑
我が家のリビング
そんな時、私は、
「我が家は床にモノが散らかっていて足の踏み場もない状態でもないし、急な来客にも対応できない状態ではないですよ」とだけお答えします。
そうやって私に質問してくる皆さんの多くがきっとネットで見るような、モデルルームの様なオシャレでスタイリッシュなお部屋をイメージしていると思います。
でも正直に言うと皆さんがイメージしているようなお部屋を作るのが私の目指すゴールではないのです。
確かに見た目の綺麗さは大切。でも、見た目の綺麗さばかりを優先させると、快適に過ごす事ができなくなってしまう場合があります。
家という空間は家族が生きる為に快適に過ごす為のベースとなる場所です。
私たちはその中で毎日生活をしていて、それを支えるのは沢山のモノです。
人が動けば必ずモノも動きます。なので生活しているとモノが動き、部屋が散らかるのは当たり前なのです。
私は部屋が散らかる事を決して悪い事だとは思っていません。
大切なのは散らかったその後にリセットできる仕組み作りができるかどうか。
ステイホームがストレスになっている人達は、この「片づけられる仕組み作り」ができていない。
だから、いざ片付けようと思ってもどうしていいのか分からない。だから、家族に対してストレスフルな状態になり、イライラの原因となってしまうのです。
思い返せばコロナになって私たちの生活は大きく変わりました。
ある日突然、当たり前が当たり前でなくなりました。人とリアルに会話をすること、会う事、出かける事。
失ったモノは沢山あるけれど、コロナだからこそ気付けた事や得られたモノも沢山ある。
多くの人がどうしたらお家時間を楽しく過ごせるだろうと暮らしに対して真剣に考える事をはじめました。
考えるという事は自分自身とも向き合うこと。モノはその人の心の中や思考とリンクしています。
何を持っているかではなく何を大切に出来るか。
見た目の綺麗さよりもお気に入りのモノでご機嫌に過ごす。それが人とモノとの関係で一番大切なことかもしれません。
季節変わりの秋のお家で、片付けの仕組み作りができる収納を見直してみませんか?
Writer profile
流通株式会社
- 整理収納アドバイザー 江原朋美
- 大学卒業後、大手運輸会社に勤務。結婚を契機に子育てをしながら整理収納アドバイザー、認定講師の資格を取得。 現在、三人の男の子を育てながら鳥取県を拠点に講演、セミナー、コラム連載、メディア出演、個人宅への整理収納サービスを精力的に行っている。 日々、整理収納を通して多くの人に自分と向き合うきっかけを創出している。
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